精神 を見た

「観察映画」である。
http://www.laboratoryx.us/mentaljp/index.php
監督のトークショーの回に行ったため、すごい人数だった。
「こらーる岡山」という診療所にやってくる(あるいは入院)している人たちと、医師が登場するドキュメンタリー。特筆すべきは、モザイクなしで出演するということ。


お涙頂戴的音楽や、ウソくさいナレーションはなし。
ある意味「淡々」とエピソードが積み重なる。

自分が病院に行ってないだけで、行けばなんらかの診断を下される可能性は高い精神構造なのだろうからか、出てくる「患者」の人々と自分の間に、「違い」というものをさほど感じなかったし、自分が偏見を持っていたことに気づいたとかそういうのもなかった。


というか、「正常」とおのれでは、自認されている方々の中にも「異常」は潜んでいるのだよ。まあ、自覚してないだろうけどさww


ラストエピソードが物議をかもしだしたという。

自分は日頃クレーマーな方々に悩まされることが多いが、ソノ中にはおそらく病んでおられる方も多分にいるのだろうなあと思う。しかしながら、自分は当然精神医療のプロでもなく。心理学や精神医学的知識は、若干はあるものの。日々の仕事に使えるほど対処ができるわけでもないし、時間もない。

病気のせい、というのはわかる。
わかるけど、矛先を向けられた方はたまったものではないのだ。
CSの人間の精神を守る何かが欲しいなあとも思った。


監督との質疑応答の時間にはいろいろ聴いてみたいこともあった。
しかしながら、質問者の多くが長々と自分語りをして断念。
テレビも来てたし、舞い上がったのかどうかわからないけど。もっと映画に基づいた話が聴きたかったなあ。

偏見がある人ほど見るべき。