全部見てしまう人
夏は怪談に限る。
でも自分はあまりゾっとしないタイプで困る。
大好きな京極夏彦の「幽談」を購入してみた。
- 作者: 京極夏彦
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2008/07/16
- メディア: ハードカバー
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この人はオノマトペが「イヤ」なのだが、この「イヤ」というのは、絶妙な間合いでなんともキモチワルイので、ウマイと言い換えてもいいんだけど、ここではほんまに「イヤ」と表現しておきたい。もちろん、褒め言葉である。
眩暈のような気持ちになるいくつかの短編が秀逸。
などとエラソウに書いてみる。
小学生の頃。
真夏の午後2時、真っ白な日差しの中、知らない住宅街を延々歩いていたことがある。友人の家に行きたかったのだ。
歩いても歩いても、目的の家にはたどり着かない。
心細くて、暑くて。ガマンして歩いていると、赤いものが地面に
落ちた。鼻血だった。
そんな感覚。
夏が終わるまでに是非お読みください。