何歳ですか?と聞かれて何歳に見えますぅ?と答える女性は既にオバハンである

そもそも。
どうみても30過ぎとる、もとい、大人の女性に対して、「何歳ですか」と聞いてしまうことそのものがデリカシーに欠ける行為であるという、社会通念はおいといて。


「何歳ですか?」と聞かれ、素直に年齢を答える女性は、ほとんどいない。こちらが年齢を開示して初めて、「あー同じ年やあ」とか「何歳年下ですわ」などとお話いただける。だいたい同年齢が集まっている雰囲気の場所ですら、そうなんだから、明らかに異年齢集団であるなら、より防衛的になるんだろうなあ。


一番見苦しいのが、「何歳に見えますぅ」という軽くコビを含んだ物言いである。質問には逆質問か。なんじゃそりゃ。若くいうてもらいたいという魂胆丸見え。見た目より多くいうてやろうかとイジワルな気持ちになるが、あえて、少し若目をいうてみると非常に喜ばれることが多いので最近はもっぱら「好印象」をあたえたいがため、この作戦を取っている。ああ性格悪し。

なぜこんなに「年齢」に自信がないのかはわからない。

44歳です。といえば済むところを、「何歳に見えますう?え?34歳?そんな若くないですよお、もっと上やけど。ほんまの年齢はヒミツ!」ってキモすぎるやん。そんなキミの話題でそこまで引っ張らなくてもいいよ。という気分にさせられるのは、自分がシビアすぎるのか。



しかしながら、オバハンならもう思い切って年齢などカミングアウトしたっていいじゃないか、へるもんやなし、へへへと思うんだが、見た目オバハンくさい人ほど、年齢を隠す傾向にあるというのも、世界の七不思議のひとつではある。



それはまるであの夏のガッチャマンバイザーを髣髴させる。
もう、諦めろよ、みたいなタイプほどガッチャマンバイザーと、腕の長い手袋を、炎天下でも放さないのだ。
見た目だけで、こっちの体感温度が上がるし、あのバイザーはかなり怖い。



ということでオバハン扱いされたくない同世代の女性は、年齢を堂々とカミングアウトすることをオススメする。
その堂々さに相手は飲まれるに違いなく、そこであなたが一番聞きたかったセリフ「え?44歳には見えないですよねえ」が間違いなく聞ける。
レッツトライだ。