手作りを手放しで礼賛できないバブル残党が来ましたよ

http://numero.fusosha.co.jp/tokyogirls/vol25.html

いかにも「男」の意見。

結論からいえば。今の手作りブームって(ブームかどうかは知らないw)
あれでしょ?素朴にそれが「新鮮」なんでしょ?ってことなんですよ。知らないから単純に懐かしめるし、楽しめるんだよねえ。必需やなかったらなんでも楽しいぜ?ほんと。

家庭内の手作りというのは、そもそもは本来は、「必需」だったのだ。
それをプレタポルテが出てきて、服は、買うものになった。その後80年代になり、オサレな雑貨ブーム、インテリア、インポートファッションの大ブームが来て。手作りは「特殊」なものに変化した。

実際手作りというのは、やはりあくまで趣味がよろしいとジブンなどは思う。SPOONなんかをチラ見すると「文化系女子DIY感覚」とくくったりしてるみたいに。

自分は以降昭和の必需系手作りを「ドメスティック手作り」それ以降の趣味としての手作りを「文化系女子手作り」と呼ぶ。適当に作った言葉なので、おもろいと思った人は使ってください。

文化系女子手作り」には「実用」ではなく、「オサレ感覚」が必要であり、それはあたかも、消費のビッグウェイブを潜り抜け、オサレなものを追求すれば、大量生産よりも、限定品、一点モノ、そこからワタシだけしか持ってないものをとなれば、「手作り」しか残ってないヤン。という感覚。
それならわかる。わかりたい。

自分は不器用なんででけへんけど。

「ドメスティック手作り」と「文化系女子手作り」を一緒にすんじゃねえぞ。家庭内でほそぼそ作っていたものをなんとなく3丁目の夕日チックに懐かしめるのは、てめーがたずさわってなかったからだろうが。「やらされる」方はしんどかったと思うよ?

加えて、未だに手作り弁当(お母さんの)手作り袋(お母さんの)グレイト!などとぬかす前世紀の遺物どもがいるかぎり、自分は手作りを手放しで礼賛はでけへん。
手作りできなきゃ女やないぞチックな差別待遇を受けた身としては、家庭科的なものに嫌悪感を覚えるのはあたりまえなんだ。



そうだこれはルサンチマンだ。


うっせー、こっちは稼げるんだ、稼いでブランド品買ったるやんけ、クズが!家庭的?氏ねやあ、おーどーせ、ミシン3台つぶしましたよ、作ったエプロンとパジャマは空中分解しましたよ!それが何か?という80年代風女子の逆襲(つまり自分のような不器用女子)というのが、「ドメスティック手作り」を駆逐したのです。

多分。
文献など読んでないから適当な実感でしかないけど。


時計の針は元には戻らんのよ。

まあこのご時勢、なんか作った方が安上がり感あるかもしれんけど、手作りでそれなりのクォリティ出そうと思ったら時間がかかるわな。
スキルもいるわな。


だいたいのもんは、ぶっちゃけ買ったほうが安いのでR。
だから趣味でやるのが正しいと永遠に縁がなさそうな自分などは思う。