私と読書

趣味は?
読書です。

というとなにやら「高尚な人」というイメエジ、あるいは深窓のご令嬢、などという意味不明なキイワードがまだまだつきまとうような雰囲気の今日この頃、読書家というのは、多分活字中毒者の間違いではないのかと思える自分ですが、つづかなきや。


自分は単に濫読大魔王です。昨年までは「経費」の名のもとに、大量の書物・雑誌類を読み漁っており、非常に生活に役立たない無駄な知識をインプットできて、脳の活性化にも役立っていたのですが、現在のお仕事は、まず「経費」が認められない、情報も必要ないということで、好きな本を少しずつ買うような生活に戻ってしまいました。



読書歴は小学校入学前くらいから。だと思われます。最初にせがんで買ってもらったのは、「植物図鑑」と「昆虫図鑑」そこから「少年少女世界の名作全集」で、海外の珍しい植物や果物に惹かれました。それが高じて、小学校の中学年で、なぜか「洋菓子の基礎」と「フランス刺繍」「妖怪図鑑」「雨月物語」を愛読する子どもになっていました。


身体を動かすことがキライで、友達も少なかったので、こもって
本を読むことが喜びでした。
読んでいると目の前に情景が浮かび、声がしたり、香りがしたり。


中学に入ってからはマンガやアニメにはまり、いわゆる名作は読まなくなったのですが、レイブラッドベリを皮切りにSFにはまりました。そこから自分の濫読歴は始まったと思います。なにぶん、興味の対象がいろいろなので、
読みたい本は何10冊もあるのです。
ある作家をきっかけに、その人と同じような世界の人、その人が影響を受けた人、とどんどん広がっていくのが楽しいです。



知らない言葉、知らない風習、画像でみるよりも、文章で読むほうが好き。
本に書かれた物語や、出来事は、読むという行為を通じて、脳内で自分自身のものに変換去れるように感じます。すぐれた物語を一冊読むことは、マニュアル本を100冊読むより得るものが大きいです。


とはいえ、いつもいつも血になり肉となる本ばかり読んでいるのではありません。ふざけた本も好きだし、やっぱり趣味ですとしかいいようがない。


そいや、ビジネス本のタグイはほとんど読まなくなってしまった。これこそ、ネットのビジネス系新聞サイトで十分じゃないかな。とか思ったり。


読書の楽しみとは、やっぱり装丁の美しい、ずしりと重たい本を、ワクワクしながらページをめくることにある。と思う自分は既にオールドタイプなのでしょうけれども。